就活についての雑感

最近研究室のメンバーと就活について色々と話をするのですが、その時に自分が思ったことについて書いて見ようと思います。

 

1.その企業内で生き残れるか

私の所属する研究室では10人中9人が就職活動をしているのですが、その中でも「労働市場での自分の価値を高めたい」「圧倒的な成長がしたい」と言って、若手のうちから裁量権が多く、本人の実力に応じてプロジェクトが回ってくる企業を志向する人が多い印象です。

確かに不確実性の高まる現代では大企業が安泰である確証はなく、であれば主体的にキャリアを構築する必要があるという彼らの考えも一理あるなと思います。しかし私は自分がその会社で活躍できる勝算があるか?ということも視野に入れるべきではないかと感じました。

そもそも裁量の多い仕事を回されてそれが成長に繋がったのか、それとも本人の持っているポテンシャルやスキルが高かったため成長できたのかでは大きく中身が変わります。

今は売り手市場ですが、裏を返せばそれだけ出世コースでのライバルは多いということ。であれば、同期と同じスタートラインに立った時に、自分は本当に彼らと勝ち抜いていけるのかという算段や戦略も踏まえて企業選びをする必要があるのではないかと思いました。

 

2.若いうちの圧倒的成長は本当に必要か?

例え裁量権を与えらえれて自分の成長曲線が急激に伸びても、無理が祟って途中でその曲線が止まってしまったら元の木阿弥です。それなら自分の無理のないくらいの範囲〜ちょっと無理のある範囲ぐらいで持続的に成長曲線を伸ばしていくやり方もあるのではと思ったり。

 

3.問題を先送りした方がいいこともある

就活問わず何にでも言えることではあるのですが、今考えなくていい問題は先送りした方が自分の気持ちが楽になることは往往にしてあるのではないかと思います。

 

4.結局は自分の納得度

なんとなくみんなの話を聞いていて、就活は最終的に自分の納得度が高いとその後の幸福度やハイパフォーマーへも繋がって行くのではないかなと思いました。

そのためには自己分析(心理的なものも良いですが、自分のモチベーションは具体的に何かを考えると良いと思います。お金か、やりがいか、余暇時間か、優れた仲間かなど)と、企業分析が大事だなと。当たり前なのですが、ここをすっ飛ばして就活をすると迷走し続けるような気もしています。

 

 

最後に、これは個人的な感想ですが、責任感の強い真面目な人ほど「労働市場での自分の価値を高めたい」「圧倒的な成長がしたい」と言っているように感じます。

その考えは否定しませんし、私もそうした働き方に憧れていた時期もありました。しかし、その責任感や真面目さが祟って結果的にボロボロになるまで搾取された身としてはもっと楽な選択肢を持ってもいいのではないかと思うことも事実です。

例え市場で自分の価値を需要と供給で図られる機会があっても、本来の自分はオンリーワンであることを、どうか忘れて欲しくないと思いました。